職業訓練に通ってWebデザイナーを目指した話。その3

2020年12月23日

コーディング画面

職業訓練に通ってWebデザイナーを目指した話。その3は、私が受けた職業訓練の内容や感想についての話です。
職業訓練の訓練内容と受けてみた感想、就職に結びついたかどうかをまとめておきます。
これから職業訓練受講を検討していたり、Webデザイナーを目指される方の参考になれば幸いです。
※以下の内容は、2018年に京都府の公共職業訓練Webクリエータ科を受けた経験を元に執筆しております。他の地域やコースでは異なる点があるかもしれません。
職業訓練のメリットデメリットや応募手順については、その1をご参照ください。
選考対策については、その2をどうぞ。

Webクリエーター科職業訓練の学習環境について

筆者が通った訓練校

ヒューマンアカデミー

講師の先生について

  • Webの科目:フリーランスWebデザイナー・プログラマー(40歳代くらいの男性)と補助講師の2名
  • 色彩基礎:カラーコーディネーター(女性)
  • 就職支援:キャリアサポート会社の代表(女性)

学習環境

PCはWindows。ソフトはAdobe CCのイラレ・フォトショ。テキストエディタは任意のフリーソフトでAtom。
FTPはFilezilla。

クラスについて

1クラス定員24名。
訓練生は、男女4:6くらいで女性が多く、年齢層は20歳前半〜50歳くらいまで、前職は営業・店員・事務・編集など様々でした。
グラフィック経験者は4〜5人くらいで、ほとんどがAdobeソフトも触ったことない未経験者が多かったです。
グループ制作までは指定された席に座ってました。

テキストについて

テキストのみ自己負担、一式15000円くらいです。
みんな初日に定価で新品を買いましたが、授業の時だけ使うならメルカリやアマゾンの中古で安く買えばよかったと思いました。
テキストは個人によって好みや合う合わないがありますし、
特にコーディングの授業はレジュメがあったので、せっかくテキスト買ったのにあんまり使わずもったいなかったです。。

Webクリエーター科職業訓練のカリキュラムとは?

時系列にまとめました。授業時間は9:30〜16:30。訓練期間は3ヶ月。

1ヶ月め

初日は、午前が入校式とオリエンテーション、午後が就職支援の授業(主に自己紹介、近くの席の人とコミュニケーション)で、
2日目以降が通常授業でした。

Web:Illustratorの基本操作(7日)、名刺の制作(2日)、Photoshopの基本操作(3日)
色彩基礎:色の講義、カラーカードを切り貼りしての配色作業(6日)
就職支援:挨拶の方法、自己分析、グループワーク(1.5日)
入校式・オリエン:(0.5日)

2ヶ月め

1ヶ月めとの変化は、グループでの制作を行ったこと(1ヶ月めのWebの授業はずっと講義だけだった)、1回めの認定日があったこと。
認定日とは、失業保険受給者が月に1回ハローワークに行き失業認定を受ける日で、訓練中はバラバラに欠席しないよう訓練生の認定日が統一されています。
失業保険を受給していない訓練生は休講日です。
なお、職業訓練給付金受給者は、認定日ではなく「指定来所日」といいます。できるだけ認定日に設定するように訓練校にいわれますが、別の日にすることもできます。(ただし、別の日にするとやむを得ないとはいえ早退・遅刻扱いになる。)

Web:Photoshopの基本操作(2日)、架空サイトのデザインカンプ作成(4日)、XHTMLとCSS基本・架空サイトのコーディング(5日)、グループ制作(5日)、グループワークのプレゼン(1日)
色彩基礎:色の講義、カラーカードを切り貼りしての配色作業、まとめテスト(1日)
就職支援:挨拶の方法、応募書類・自己PR作成、グループワーク(1日)
認定日:(1日)

3ヶ月め

ぼちぼち、休む人や途中退校する人が出てきます。最終日の授業終了後に修了式があります。

Web:個人制作(6日)、HTML5・レスポンシブ(4日)、JQuery初歩(3日)、個人制作(3日)
就職支援:面接対策、グループワーク(1日)、キャリアコンサルティング(30分)
認定日:(1日)

訓練を受けてみた感想

Webデザイナーになりたい人を就職させるのが目的なはずなのに、Webデザイナーで就職できるレベルには程遠い内容のため、中途半端な制度というのが感想です。
授業レベルは、基本しかやりません。
進行は一番できない人に合わせられるので、理解が早いと結構退屈だと思いました。(訓練生はやる気やレベルにかなり差があります。)
グラフィックソフトは基本操作しかやらないので、デザインスキルは自分で身につけるしかないです。
コーディングは、1冊本買って手を動かしていった方が早く訓練のレベル以上のものが身につく気がします。
税金を使って実施されているものなので、欠席や遅刻早退にはかなり厳しかったです。
生活費の心配をしなくてよかったのとポートフォリオを作る時間を確保できたのは大きかったですが、授業は内容が薄くゆっくり進むのでうーんという感じでした。
楽しかったといえば、グループ制作です。授業について行けてる人とそうでない人バランスよく決められたチームでしたし、わいわい喋りながら架空サイトを作ってたのはいい思い出です。
したがって、職業訓練は勉強に集中する時間(と失業保険)を得るためと考えて、自分でどんどん行動しないとWebデザイナーどころか転職自体厳しいのが現実ではないでしょうか。

就職への効果

ただ訓練に通って授業を受けるだけではWebデザイナーで就職するのは不可能です。
授業ではほとんど初歩レベルの内容しかやらないので、授業外でも作業量を増やさないと転職できるレベルには程遠いと思います。
もし全くの未経験ですぐに転職決まったら、仕事内容がWebデザインではないかブラック企業の可能性が高いです。

私はグラフィックデザインで一定の経験と実績があったので訓練中に仕事が決まりました。
すぐ仕事が決まったのは幸いでしたが実際にはグラフィックだったので、Web制作の初案件までにはそこからさらに3ヶ月かかりました。
つまり、訓練受けてることや当時作ったポートフォリオはあまり評価されなかったと考えています。

受け皿となる企業側(特にWeb制作会社)も訓練通ったくらいでは使い物にならないことはわかっていますので、訓練に行ったことはあまりアピールになりません。

ちなみに、仮に途中退校しても、給付金が打ち切りになる以外はデメリットはないです。訓練の修了証がなくても転職の選考や仕事の獲得に全く影響はないので。

あと、本当にWebデザイナーを目指すなら、パソコンやソフトは買うべきです。
朝は9:00に教室が開き、17:00には退室しなければいけなかったので訓練校で自習等するのは困難です。(訓練校によりですが)

就職サポートもそんなに役に立った気がしませんでした。
結局、自分で求人見つけて応募していくという感じです。

まとめ

競争倍率が高く大人気の職業訓練を受けてみましたが、生活費の心配をしなくてよかったのとポートフォリオを作る時間を確保できたことはメリットでしたが、授業内容は薄く、それ以外あんまり通う意味は感じられませんでした。
一刻も早くWebデザイナーになって稼ぎたい方は、制作会社等でアルバイトでもした方が成長は早いです。
無職だとあまり勉強方法に選択肢はありませんが、自分がどんなWeb屋になりたいか逆算して、それに必要な勉強だけして、まずは実績を作るのが最短で稼げる道順ではないかと思います。

私が受けてた訓練では実務でよく使うワードプレスはカリキュラムになかったし、大してスキルアップになった気がしなかったので、訓練終了後に改めて有料のスクールに通おうか考えたくらいです。。
というわけで、3ヶ月訓練通ったくらいで未経験からWebデザイナーになるのは正直厳しいです。